寛政三美人 喜多川 歌麿(きたがわ うたまろ)
国際的にもよく知られる浮世絵師として、
葛飾北斎と並び称される。
繊細で優麗な描線を特徴とし、
さまざまな姿態、表情の女性美を追求した美人画の大家である。
徳川時代は美しい女がもてはやされた時代で、
いつの頃にも三美人とか美人番付とかいって人々の話題の中心となった。
歌麿が活躍した寛政時代も、その例に漏れず、
寛政三美人といわれるものが大いに評判をとった。
この評判の女たちを、歌麿は繰り返し描いている。
これは、その三人の美女たちを描いたもののなかでもっとも有名なもの。
右から難波屋おきた、富本豊雛、高島屋おひさ。
おきたは浅草観音の水茶屋の娘、
豊雛は富本節を得意とした吉原の芸者、
おひさは両国米沢町の煎餅屋兼水茶屋の娘である。
歌麿の美人は、それぞれに個性を感じさせる。
そこのところが、江戸の人々に好まれたのかもしれませんね。
サイズ:約48cm幅
品質:綿100%