花コラム・・悲しみごとの記載は
悲しみごとの記載は淡墨色で・・・
今日は・・・新撰組 筆頭局長 芹沢鴨が暗殺された日(1863年9月18日)です。
私は、幕末に志半ばで儚く散った人達に関心が強く、フラワーショップ乃木坂 ヤフー店の公式ブログでも新撰組隊士の辞世の句を話題にしています。小説やドラマでは、芹沢鴨はほとんど必要以上に悪役として描かれていますが、本当は違うのではないでしょうか?
入獄中、死を覚悟して小指を噛み切って血潮でちり紙に書いたとされる辞世の句が残っています。
「雪霜に 色よく花の さきがけて 散りても後に 匂ふ梅が香」 芹沢 鴨 (享年35歳)
今日は 立て札の記載文字色(仏事) に関してです。
■立て札 お供えアレンジ編
■悲しみごとの記載は淡墨で・・・。
フラワーショップ乃木坂では、仏事アレンジに添える「立て札」と、「メッセージカード」の記載文字は 淡墨色 を使っています。
淡墨を使う理由は、
「涙でにじんで淡墨になりました」、という日本古来の考え方から来ています。墨の濃淡で感情や、相手への思いやりを表現しようとする日本の素晴らしい文化なのですが、花屋という立場から見て、この「淡墨」の文化が花屋業界から急速に失われてきているように感じています。
職業柄、葬儀場に行ったり、お葬式に参列したりする時に、供花に添えてある「立て札」に目がいってしまうのですが、黒い筆文字で記載されている事がとても多いのです。お付き合いの有る お花屋さん でも、「淡墨」という言葉すら知らず、「立て札」や「メッセージカード」を黒色の文字色で記載しています。先日、お花屋さん達が利用する花材問屋の方と、この「淡墨」の事を話した所、意外な事が判ってきました。
■立て札(供花) で使う文字色の考察
花屋さん達が利用する花材問屋の方は、この道何十年という超ベテランの方なのですが、昔は葬儀場でも木でできた「立て札」(木札)には「淡墨」で文字を書いていたそうです。そして、使用済の「木札」は表面を削る職人さんが居て、何度も再利用されていたそうですが、今の葬儀屋さんでは「木でできた立て札」が無くなり、パソコンで印刷した「紙の立て札用紙」に印刷して、予め作られている立て札ケースに印刷した用紙を交換している為、「木札」の表面を削る職業が無くなり、職人さんは消滅してしまったそうです。
花材問屋の方との会話で、パソコンで「立て札」を印刷するようになり、「立て札」に書かれる文字色がパソコンで印刷する初期設定の黒色の状態で印刷してしまった為に、「淡墨」の文化継承が途切れてしまったのではないかと云う仮説にたどりつきました。
※フラワーショップ乃木坂 独自の考え方です。予めご了承願います。
「淡墨」を使う理由は、「急な事なので墨が十分に用意できなかった」事を表すと解釈する場合もありますし、それぞれの地方での仏事マナーの違いも有りますので、供花での立て札は「淡墨」で書かなくてはいけないと一言で済む問題ではありませんが、「淡墨」を使う意味を花屋であるフラワーショップ乃木坂では、基本的な考えとして対応しております。
供花に関しましては、毎日16時迄のご注文(決済不備、入金確認できない場合を除く)即日出荷(クイックお届け)で対応しております。和菊を使わず洋花でアレンジしたタイプ、和風タイプ、ユリの匂いが苦手な人へのユリ無しタイプ、ペット用お供えアレンジと多数ご用意しております。また、枕花も洋風、和風とお選び頂け、お線香付きアレンジ、オプションでお線香(宇野千代の薄墨の櫻)を全ての供花アレンジ、花束に同梱可能ですので、場面に合わせてご利用頂ければと存じます。
立て札の記載、メッセージカードの記載で迷ったら、お気軽にお問合せ下さい。
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