花ナビ HOME 冠婚葬祭 お盆について

■お盆について

■お盆とは

ご先祖様の霊を供養し、その冥福を祈る行事、または、その行事を行う期間を指しています。この期間は、無くなったご先祖様が浄土(天国)から地上に戻って来ると言われています。

■2018年(平成30年)のお盆

東京都では7月にお盆を迎えますが、地方では8月にお盆を迎えるなど地域によって時期が違います。それは、お盆には「新のお盆」と「旧のお盆」と二通りの時期があるからです。

・新のお盆 7月13日~16日

2018年7月13日(金);迎え日(盆入り)
2018年7月14日(土);中日
2018年7月16日(月);送り日(盆明け)

・旧のお盆 8月13日~16日

2018年8月13日(月);迎え日(盆入り)
2018年8月14日(火);中日
2018年8月16日(木);送り日(盆明け)

■お盆の由来

お盆は、本来「盂蘭盆会(うらぼんえ)」と言います。「盂蘭盆」という説もありますが、これは、「盂蘭盆会」が略されたものになります。盂蘭盆会は、古代インド語(梵語)の「ウランバナ」を漢字で音写したもので、逆さづりという意味があります。盂蘭盆会は、これが転じて「逆さに吊るされるような苦しみを除く」という意味の行事です。

■盂蘭盆会の由来

盂蘭盆会の由来は「盂蘭盆経」というお経の説話によっています。

どんなお話か?というと

お釈迦様の第十弟子の一人で「神通力」の第一人者といわれる目連尊者(もくれんそんじゃ)が、初めて神通力を得た時のこと。

目連尊者は、亡き父母に何かできないものか?と思い、その力を使って探したところ、餓鬼の中で何も飲み食いができず、苦しんでいる母親を見つけました。

何とか母親を助けたいと思った目連尊者は、鉢に盛ったご飯を差し出します。でも、母親がご飯を食べようとすると、口に入れる前に炭になってしまい食べることができません。

目連尊者は号泣し、お釈迦様のところへ戻って、母親の話をしました。

すると、お釈迦様は「あなたのお母さんの罪は重かったようで、あなた一人の力ではどうにもできません。」と諭したあと、旧暦7月15日(現在の8月中旬頃)に安居(あんご)の修行を終えた、修行僧達にたくさんのごちそうをして、心から供養しなさい。そうすれば、父母も先祖も親族も三途の苦しみから逃れることができて、時に応じて解脱し、衣食には困らないでしょう。と、おっしゃいました。

目連尊者が、お釈迦様に言われたとおりにすると、母親は餓鬼から逃れることができ、無事に往生することができました。

■お盆行事の起源

目連尊者は、母親を餓鬼から救うことができた事に感激し、この慣わしを、後々までに残したいとお釈迦様に申し出ます。

すると、お釈迦様は・・・

旧暦7月15日にいろいろな飲食を盆に盛り、同じように仏や僧や大勢の人たちに供養すれば、その功徳によって、たくさんの先祖は苦しみから救われ、今生きている人も幸せを得ることができるでしょう。と、おっしゃいました。

これが、お盆行事の始まりと言われています。